私なりのアナロジー思考の理解

i. schoolのワークショップで用いる新規性を生み出すアプローチは、
 未来探索アプローチ
 エスノグラフィック・アプローチ
 エクストリームケース・アプローチ
 アナロジー思考アプローチ
 ニーズxシーズ・アプローチ
 バイアスブレイキング・アプローチ
の6つ。テーマに応じて選び、組み合わせて使っている。

アナロジー思考は新しいアイディアを発想する基本的な方法。アナロジーとは2つの概念間の対応関係のこと。アナロジーを使って新しく有効な手段のアイディアを発想する方法がアナロジー思考。

Amazonのおすすめサービスを回転寿司に応用したのはアナロジー思考の典型的事例。皿の裏のQRコードを使って、どの様な顧客がどのようなタイミングでどのような寿司ネタを食べかを記録し、ビッグデータを作成する。そのビッグデータを用いて顧客に応じたネタを出す。テーラーメイド提案という仕組みがAmazonのおすすめサービスと回転寿司のおすすめ寿司ネタの共通性。仕組みを思いつくのは仮説形成思考。その仕組を回転寿司に当てはめるのは論理的思考。(その仕組を使った事例を思い出すのは記憶想起。)

アナロジー思考で回転寿司のおすすめ寿司ネタサービスを思いつく思考プロセスを考えてみよう。回転寿司の提供価値を増やしたい→提供価値を増やしているサービスを探す→Amazonのおすすめ商品に着目→おすすめ商品の仕組みを分析→テーラーメード提案という一般性のある仕組みを思いつく(仮説形成思考)→回転寿司に当てはめる(論理的思考)

この思考プロセスを図に表してみよう。

いきなり「おすすめ寿司ネタ」を発想することは難しい。アナロジー思考では概念の構造化を利用して、小さくて容易な仮説形成思考と論理的思考を組み合わせてアイディア発想を促している。だから天才でなくてもアイディア発想できる。

i.schoolのワークショッププロセスは、このような検討に基づいて設計されている。