i.schoolでの最大の学びは i.school スピリット

3/28 に i.school の修了式を開催しました。今年も 16名が 修了生として巣立っていきました。i.school での1年間で多くの学びが有ったことと思います。アイディア創出のアプローチ、ワークショッププロセスの設計法、チームワークの質を高める方法、アイディアの評価能力、PDCAサイクルの回し方、・・・

最大の学びは i.school スピリットではないかと思います。i.school スピリットとは何か?

物事には本質的なことと、本質的でないことがあります。本質の定義を議論するよりは、本質的なことを集め、その分析をすることの方が意義があるでしょう。「イノベーションは当初は大反対を伴う」というのは本質的なことだと思います。イノベーションはバイアスブレイキングを引き起こす、バイアスブレイキングだからイノベーションになる、すなわち、社会通念や思い込み、当たり前といったバイアスを崩すのがイノベーションの必然だとすれば、当然最初に大反対を受けることになります。

自分が正しいと考えることに自分以外の全員が反対する時、あなたならどうしますか?長いものに巻かれる、空気を読む、皆が正しいと考えることが正しいことだと言い聞かせるのでしょうか。それはイノベーションの可能性を抹殺することになります。

まずは自分を信じることが大切です。その上で何をするかが重要です。自分を信じて独走して自滅しては意味がありません。自分が正しいと考えることを実現するための本格アクションと、その本格アクションにつながる導入アクション、プロトタイプアクションを設計し、今実施できるプロトタイプアクションからスタートするのが得策です。

プロトタイプアクションを実行するうちに、これまでの当たり前が必ずしもそうでなければならない訳ではないことに気づく人が増えていくかもしれません。モニタリングしながら、アクションの修正設計を行い、導入アクション、本格アクションに移っていけるかもしれません。自分が誤っていたことに気づいたら、その時点で振り出しに戻れば何の問題もないはずです。

自分が正しいと考えることに自分以外の全員が反対する時、自分を信じて決して諦めず、適切なアクションを戦略的に設計し、実行に移すという行動指針、それが i.school スピリット、WS7で学んで頂いたことです。

i.school で学ばれた皆さんの今後の活躍を期待しています。

(記念写真では一時的にマスクを外して撮影しましたが、全員PCR検査を受け陰性を確認し、会場にはAirDogを設置するなど感染対策を徹底しております。)