宮崎大宮高校 素晴らしい人分析ワークショップ

昨日(1/29)、宮崎大宮高校で高校生12チーム約60名に2時間のワークショップをオンラインで実施いたしました。

事前課題で各チームが取り組む「素晴らしい人」を選び、その人に関する情報を集めてもらいました。
ワークショップでは、まず大谷昇平さんを例に取り上げ、テレビ報道から準備した5分の動画を視聴してもらい、事実情報から解釈、示唆を導出するという分析方法の例を説明しました。

ブレイクアウトルームに分かれ、それぞれ取り組む「素晴らしい人」の分析をチームで行いました。取り上げられた「素晴らしい人」は、アインシュタイン、オードリー・ヘップバーン、香川照之、ウォルト・ディズニー、ガリレオ・ガリレイ、黒柳徹子、辻井伸行、田中角栄、スティーブ・ジョブズ、イチロー、伊沢 拓司、河野 玄斗と様々で、高校生が誰を選んだかだけでも結構楽しめます。クイズプレイヤーやYouTuberなど、高校生ならではの選択もありましたし、田中角栄という意外な「素晴らしい人」もありました。

どのチームも相当数の示唆を導出し、メインセッションに戻ってきました。導き出した示唆に基づき、「自分の明日からの行動指針」を個人ワークで発想してもらいました。15分間で生み出されたアイディア(行動指針)の数はトータル426件、一人平均約7件のアイディアが発想されました。

時間の関係で4名の高校生にアイディア(行動指針)の発表をしてもらいました。

今回のワークショップでは事実から、解釈、示唆を導き出す手法を学んでもらいました。この手法はインタビュー結果の分析など、様々な対象に適用することができる一般性の高い手法です。示唆を導き出す思考は、アブダクションと呼ばれる仮説形成思考です。

具体から抽象を導き出したり、目的を果たす手段を思いつく思考は仮説形成思考です。普段よく練習している論理的思考の逆方向の思考です。そのため、示唆を導き出すのは難しかったと思いますが、高校生には良いトレーニングだったと思います。事例から結論(仮説)を導き出すような大学入試問題にも役立つはずです。