EDGEプログラムの東海岸ビジットに参加して、ワシントンDCにある1776というユニークなインキュベーションセンターを視察してきました。起業支援、スタートアップ支援、ベンチャー企業の成長支援を行うインキュベーションセンターは世界中に山ほどありますが、この1776はインキュベーションセンターのイノベーションです。
健康・医療、教育、エネルギー・サステナビリティ、交通・都市という規制の厳しい４領域に限定してスタートアップを募集し、支援しています。政府の官僚がメンター等として関与し、スタートアップを支援しているとのこと、これはワシントンDCだからこそできることです。スタートアップやこのセンターを支援する大企業にとっても、難しい市場に参入する機会を得られるわけですし、有望なスタートアップを買収すれば、政府とのコネクションまで付いてくる可能性があるわけですから、支援する意義が大きいと思われます。オバマ大統領の訪問もあったとのこと、そうした応援も大きいでしょう。
こんなインキュベーション・センターが是非、東京にも存在して欲しいと思いました。霞ヶ関近辺が望ましいでしょう。日本における新しい社会イノベーションの拠点になるのではないでしょうか。その意義を理解する日本の企業や、日本の市場に参入したい外国の企業が支援することになるのかもしれません。世界中からビジョナリーな人々が訪問し、頻繁にセミナーやワークショップが開催され、官僚の方々や大学生がコミュニケーションを交わす空間となれば良いでしょう。i.schoolの修了生がスタートアップとして社会イノベーションを起こしてくれるものと期待します。有望なスタートアップが高額で買収されることになれば、スタートアップを目指す人も増え、スタートアップを買収することにより収益性の高い新規事業を開拓することを目指す企業も増えるのではないでしょうか。
・・・というような妄想が拡がったサイトビジットでした。