Tom Kelly のイノトーク:日本企業の未来

Innotalk Tom Kelly

先日IDEOのTom Kellyさんのイノトークがありました。前回 Tom が i.school studio を訪ねてくれたのはちょうど一年前、東京訪問の折には i.school に立ち寄って下さいます。i.school staff だけで Tom との会話を楽しむのは贅沢すぎるので、今回は i.school 生や スポンサー企業の皆さまと楽しいひと時を共有しました。Creative Leadership というお題で未発表のお話をして下さいました。i.school での「つかみ」はいつも Tom にとって「i.school が何故特別なのか」というお話、知りたい方は次の機会をお楽しみに。

最後に私から質問をさせて頂きました。昔、IDEO Tokyo は一度撤退し、その後再登場してからは日本の仕事が増え、絶好調の様子、日本企業の未来をどのように見ているのかと。Tom 曰く、2つの理由で日本企業の未来は明るい。1つは IoT。ものづくりが得意な日本企業の出番であると。もう1つは、課題先進国の日本が課題解決先進国になると。社会的課題はイノベーションの宝庫。社会イノベーションがこれからのイノベーションの大きな柱。i.schoolの方向性と一致するお話で、心強く感じました。

一年前につけていた胸元のデバイスを今回もつけておられたので、どのように活用しているのかを聞いてみました。get narrative.com の Narrative Clip というライフログカメラで、30秒毎に画像を録画するもの。「これ無しには生きて行けない」とのこと。バックアップ用に予備を持ち歩いているそうです。Tom は、記憶の補助に使っているそうで、「思い出せなくても心配いらない。直ちにとはいかなくても、直ぐに思い出すことができる。」と。確かに。誰しも歳を重ねれば記憶力は衰えるもの。これがあれば、記憶力の衰えの心配から開放され、自己嫌悪や自信喪失に陥ることもなくなるかもしれません。軽度の認知症でも働き続けたい、というのは多くの人々の願い。その願いを叶えるアイディアはいくらでも浮かんできそうです。課題解決先進国になるというのは、そんなアイディアを生み出してゆくということだと思いました。

Narrative clip

Webサイトを観てみたら、ニューバージョン Narrative Clip 2 の予約販売をしていたので、直ぐに注文してしまいました。日本にも送料無料で届けてくれるようです。到着が待ち遠しい。

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